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いつものアレ

「たかし…?たかし…?」
誰かが呼んでいる気がする…
懐かしい声だ…

「う…ん」
いつの間にか眠ってしまったらしい。
二階から子供の騒ぎ声が聞こえる。子供はうるさいから嫌いだ。
ふと時計に目をやる。
18:45―
おかしな夢を見ていた気がする。身体がひどくだるい。








俺は今年の盆、久しぶりに家族で母親の故郷に帰省していた。
と、言っても母さんの故郷は都心にある。
俺の父さんは青森の片田舎で農業をやっている。
つまり青森の片田舎から東京に来ているのだ。
傍から見たら帰省と言うより夏休みを利用して家族仲良く東京観光にきたおのぼりさんってやつなんじゃないだろうか。
なにが悲しくて家族仲良くおのぼりさんにならなければならないのか。俺は心底恥ずかしかった。

「ちょっとたかし!さっきから呼んでるでしょう!!」

「ん?あぁ、なに?」

「もうすぐ宴会の準備が整うからあんたも手伝いなさい!」

「はぁ…めんどくせーな」
「はぁ…ってなに!あんたより小さい子も手伝ってるんだからしっかりしなさいよ!」

「…はいはい。わかりましたよ」

これ以上うるさく言われるのは御免だ。
俺は心の中でもう一度ため息を吐くとだるさの残る身体を起こした。

うるさいし比べられる。
これだから子供は嫌いなんだ。
俺はもう一度時計に目をやる。
18:46―
二階はもう静かだった。


――――。


「たかし久しぶりにねぇ」そういってばぁちゃんは俺にニコニコと話し掛けてきた。
「10年ぶりくらいかしら?」

「8年ぶりよお母さん」

「あらそうだったかしら?」

俺は8年間、9歳の時から帰省はしていない。
特に理由はないが 気が乗らないから と言う理由が習慣付いていたのかもしれない。
今年帰省したのだって単なる気紛れだ。
小さいときの記憶だ。曖昧な部分も多いのだろう。

「あれからもう8年も経ったんだねぇ…」

ばぁちゃんがぽつりとそう呟いた。

「っ!!ちょっと母さんっ!!」

「あ・・・ごめんなさい・・・」

「???」

俺は二人の会話の意図を掴めず首をかしげた。

「な、なんでもないのよ」

ばあちゃんが焦った口調で俺に説明する。
きっと俺には触れて欲しくない話なのだろう。
17にもなればそのくらいの察しは付く。
特に気にもならないし触れないで置いたほうが良さそうだ。
そんな事を考えていたときだった-

「おぉい良子ちゃん!いつものアレやるぞ!!」

「あ、はぁい。今行きます。」

いつものアレ?
いつものアレってなんだろう。
どうやらここは俺の知らない事だらけのようだ。

「お?たかし君じゃないか!丁度いい久しぶりに君も一緒にどうだい?」

久しぶり?この人はなにを言っているんだろう。
俺はそんなもの知らないしやる気もない。
のんびりしていたいんだ。放っておいてくれ。

「いや・・・俺はその・・・”いつものアレ”ってやつはわからないので・・・」

「あぁ。久しぶりに来たもんだから忘れちまったかぁ。ま、でもすぐに思い出すだろうしそんな難しいもんじゃないから!」

「いや、でも・・・」

「いいからいいから!せっかく東京まで来たんだしやってみたら案外面白いかもしれないよ!」

「ちょっ・・・ちょっと!」

そういっておじさんは俺の腕を掴んで強引に皆が集まっている輪の中に連れて行った。

「あら?たかしもやるの?ルールは覚えてる?」

「いや、俺は断ったんだけどおじさんが強引に・・・」

「あらそう?じゃ、最初はおばあちゃんが後ろで教えてあげるね!」

ここの人たちはみんなこんなに強引なのだろうか。
それとも俺が押しに弱いだけなのか。
とにかく俺も参加せざるを得ないようだ。
こんな面倒くさい事さっさと切り上げてもう部屋に戻って寝てしまおう。

「よぉし、それじゃ始めるぞ!」

おじさんの掛け声とともに輪の中だけでなく方々から歓声が上がる。
いつの間にか輪の周りにギャラリーができていたようだ。
大人になるとこんなにも騒がしくなるのだろうか。
それともただの集団心理なのか。こうはなりたくないものだ。

「で、ばあちゃん。俺はどうすればいいの?」

「真ん中にたくさん牌があるでしょ?その中から好きなのを五つ引いてちょうだい」

牌?この麻雀牌みたいなやつか。
輪の中心にはそれこそ”牌”としか言い様のないものが全て裏向きで乱雑に置かれている。
俺はその中から適当に5枚手元に寄せた。

「そしたらそれをめくって書いてある絵を確認してちょうだい。あ、皆には見せちゃいけないよ。」

ますますもって麻雀みたいだ。
俺は言われたとおりに5枚の牌を全て開けた。
そこには自販機のような模様が描かれていた。

「ばぁちゃん。この絵はなんなの?」

「これとこれがカルピス。で、こっちの二つがカルピスソーダで、最後の一つがぶどうカルピスだよ」

なぜにカルピス!
俺は思わず心の中で突っ込んでしまった。
よく見てみると自販機と思われる絵の中心に確かにカルピスらしき絵が描かれている。
そこで俺は気づいた

「あ!ねぇばあちゃん!もしかしてこれいいんじゃない!?」

これが麻雀のようなものであれば同じ牌が二つずつ。それも同じカルピス属性の牌だ。
そしてさらに同じカルピス属性の”ぶどうカルピス”が一枚ある。
きっといいに違いない!俺は確信していた。

「んー。残念だけどこれはあんまりいい手じゃないねぇ・・・」

「あ、そうなの・・・残念」

あれ?残念?
もしかして俺・・・楽しんでるのか?
いや、きっと配牌がよかったと思ったから少しテンションがあがっただけだろう。

「でもさばあちゃん。なんでカルピスなの?」

「それがルールだからじゃ」

!!
いつの間にか俺の隣に陣取っていたじいちゃんが口を開いた。
この人はいつも不機嫌そうな顔をして厳しい口調で話すから苦手だ。

「そ、そうですか・・・あ、でもこれカルピスとかカルピスソーダとかちょっとわかりにくいですよね」

俺の言うとおりさすがにこの絵柄はわかりにくいと思う。
まぁ皆がいいのであれば俺は別にどうでもいいのだが。


「大人が作ったルールに子供が口を出すんじゃない!!!!」




え・・・


急に怒鳴られて俺の頭は一瞬考える事をやめてしまった。
え?俺なにかいけないことでも言ったか?
俺の発した言葉には別段深い意味はない。

気づくとあれだけ盛り上がっていた誰もが動きを止めていた。
俺とじいちゃんを見ている。


「もう一度言う。大人の作ったルールに子供が口を出すんじゃない。」

今度は静かに。しかし厳しく重く。

ナニヲイッテイルンダコノヒトハ?
ドウシテドナッテイルンダ?
俺はきっと気が動転していたんだと思う。


「お前は昔からそうだ。大人が黒と言ったら白いものも黒くなるんだ」

「・・・だったら・・・・・・」

「なに?」

「だったら俺は何もしゃべるなと言うのか!!俺には自分の意見を言う権利もないってことなのか!!!!」

初めてかもしれない。
こんなに声を荒げたのは。
俺の心臓が今までにないくらい高鳴っていた。

「貴様っ・・・!!」

「おじいさん抑えて!!たかしもほら!おじいさんに謝って!!!」

なんで俺が!!俺は悪い事はしていない!!!
俺は立ち上がると憤るソイツには目もくれず家に帰ろうとした。
祖父母の家ではなく青森の家に。

「貴様っ!また逃げるのか!!!」

また?
またってなんだよ。
やってられるか!
俺は叫んでいるソイツに何か一言浴びせてやろうと振り返った。
そう、振り返った。




俺の眼前には、ソイツの拳が振り上げられていた。
俺は咄嗟に右手で頭をガードし左手でカウンターのストレートを放っていた。











ゴンッ!

何かを殴る鈍い音と共に俺は目を覚ました。
俺の目に映ったものは
右手でガードして眼前の壁を殴りつけている俺の左手だった。








と、言う今日すずさんが見た夢☆
安心の夢落ち。
夢の中ではたかしだったけどすずさんの本名はたかしじゃないし母親の名前は良子じゃないのであしからず。

comment

Secre

No title

仕事二日目のみいなさんが来ましたよ。
なかなか面白い話しだったよ、たかし。

No title

たかし、大丈夫か?なんか悩みでもあるのか?
なんか相談ごとがあったら遠慮なく言えよ、た か し ww
しばらくこれでいじれるなw

No title

>>みーなさん
明日ハロワ行く!とか思ってたら風邪ですよ。
神は言っている・・・まだ働くときではないと・・・


>>ひんさん
悩みといえば働く気が起きないry
たかしじぇねえええええよ!!!

No title

がんばるなよー すず のんびりでいいんだぞ
だが ちゃんと悩めよ 悩み苦しめ(ケケケw

で、煮詰まったら モンハンきやがれ いつでも話聞いてやっから
それぐらいの時間ぐらいいつでも作ってやるよ。

愚痴は吐き出すもんだ 溜め込むもんじゃねーよw

No title

>>テミさん
この夢日記から何を感じ取ったw
そろそろ本気出す。
明日こそはっ・・・明日こそは本気出すっっ・・・!!
プロフィール

すず

Author:すず
元・皇龍近衛兵団
元・ARENARIA
鯖1にて活動中
兄に誘われたまに3鯖
2鯖からは足を洗った。

私生活やMHFのことをつらつらと・・・

故郷に錦をなんちゃらすることができず静岡に帰ってきたダラダラハンター。
当然の如くNEET生活をしタダ飯UMEEEEしている毎日ですが何か?
充電中なのだよ。
明日から本気出す。

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